「民 族」
フィリピン人は、基本的にはマレー系の民族。ただ、長い歴史の中で、移住と混血が繰り返され、
民族構成は複雑。現在のマジョリティは、紀元前500年ごろから渡来して来た新マレー系の子孫たち。
このほか、高地山岳部や海辺、海上に住む先住民たちもいます。
フィリピンで最古の民族といえば、「ネグリト族」である。約2万5千~3万年前、アジア南部から現在の
マレーシアを経由して移動して来たといわれています。ルソン島、パラワン島、ネグロス島、パナイ島、
ミンダナオ島の奥深い山地や辺境の海岸地域で昔ながらの伝統を守って生活してきました。
本来は狩猟、採集、漁労が中心で、非定住の暮らし中心である。
最近では定住化し、焼畑農業をする小集団も現れている。約3万人と推定されているが、生活圏が年々
せばめられ減少の傾向にある。